熊本地方震度7 と 薩摩半島西方沖地震 M7

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熊本で M6.5 震度7 が発生。余震多発。

〈気象庁発表〉
平成28年 4月14日 21時26分頃地震がありました。
震源地は熊本県熊本地方(北緯32.7度、東経130.8度)
震源の深さは約11km、地震の規模(マグニチュード)は6.5

熊本県 益城町宮園で震度7。
九州で起きた地震としては、初めて震度7を観測。

2005年3月20日の福岡西方沖地震(M6.4 震度6弱)を超える揺れとなった。

薩摩半島西方沖地震の後続

熊本の地震で思い出したのが、ちょうど4ヶ月前の2015年11月14日に起きた、
薩摩半島西方沖地震(M7.0 最大震度4)です。

この薩摩半島西方沖のM7.0 も、過去92年間では最大。

そして「地震に備えるための掲示板」の研究者さんが書かれていましたが、

★薩摩半島西方沖で、浅い震源でのM5以上の地震があった場合、1年以内に後続として大きな震災地震がおきている。

という前例があります。 

特に、1994年10月5日 薩摩半島西方沖 M5.2 深さ7km
この3ヶ月後、1995年1月17日 阪神・淡路大震災 - Mj 7.3の内陸震源地震が起きています。

他にも、熊本地震の1ヶ月前、2016年3月14日には、トカラ列島近海 M5.3(深さ230km)がありましたが、東日本震災前の2011年3月7日に、トカラ列島近海 M5.0 が起きています。

また、熊本地震の10日前、4月1日の三重南東沖 M6.1(震度4)が発生しています。


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観測史上初だった沖縄の雪

また、今年(2016年)の1月24日、非常に強い寒気の影響で、西日本や九州では記録的な大雪になり、九州などでは各地で観測史上最低気温を記録。

鹿児島県・奄美大島で115年ぶりに雪が降ったほか、長崎市では110年の観測で最多となる17センチの積雪が観測され、沖縄本島では、観測史上初めてのみぞれ(観測分類上は雪)が観測されたのも記憶に新しいところです。

暖かかったり、急速に冷え込んだりと寒暖の大きい時に、地震は発生しやすい傾向があるように思いますが、今回は関係するのでしょうか?

西之島の噴火終息後の地震活動

2015年5月29日、口永良部島(鹿児島県)新岳での爆発的噴火の翌日、5月30日に小笠原諸島西方沖地震 M8.1 (震源の深さ682km)が起きています。震源の深さ682kmは、M8以上の地震では世界最深です。 

長崎県の雲仙岳で1990年11月17日に始まった噴火では、翌年の6月3日に大火砕流が発生。噴火活動は1995年3月頃まで継続しましたが、噴火のおさまった頃に、阪神淡路大震災が発生しています。

活発な噴火を続けていた小笠原の西之島も、2015年12月初めにいったん活動が終息したことが確認され、その状態が今も継続しているものと考えられます。

このまま終息するのであれば、普賢岳のように、その後の地震活動が懸念されていたところです。


2015年  5月29日 口永良部島(鹿児島県)新岳で爆発的噴火
2015年  5月30日 小笠原諸島西方沖地震 M8.1 震源の深さ682km 
2015年 11月14日 薩摩半島西方沖地震 M7(震度4) 
2015年 12月 西之島の活動がいったん終息

2016年  1月24日 沖縄本島で観測史上初の雪
2016年  3月14日 トカラ列島近海 M5.3(深さ230km)
2016年  4月 1日 三重南東沖 M6.1(震度4) 
2016年  4月14日 熊本県熊本地方 M6.5 (最大震度7)


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