地震と火山活動のまとめ(2013年〜2018年)

西之島が噴火してから

2013年11月、西之島が40年ぶりに噴火しました。
それ以降の、主な国内の地震と火山活動を、メモとしてまとめています。


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2013年11月21日 西之島沖に現れ、噴煙を上げる新たな陸地[海上保安庁提供] 【時事通信社】

2013年 40年ぶりに西之島が噴火

4月13日 淡路島付近 M6.0(震度6弱)
4月16日 イラン・パキスタン M7.8
4月17日 三宅島付近 M6.2(震度5強)
4月21日 鳥島近海 M6.7 450km 深発
5月24日 オホーツク海地震 M8.3 深さ608kmの大深発
8月18日 桜島の昭和火口で爆発的な噴火、噴煙の高さ5000m
9月04日 鳥島近海 M6.9(震度4) 深さ400kmの深発 
9月20日 浜通り M5.9(震度5強)
9月24日 パキスタン M7.7  
10月26日 福島沖 M7.1(震度4) アウターライズ     
11月20日 小笠原諸島の「西之島」付近でおよそ40年ぶりに噴火 

2014年 御嶽山の噴火

3月03日 沖縄本島北西沖 M6.6(震度4)
3月14日 伊予灘 M6.2(震度5強)
4月02日 チリ Iquique M8.2
5月04日 フィジー M6.6 527km 深発
5月05日 伊豆大島近海 M6.0(震度5弱)
6月24日 アラスカ M7.9
6月29日 硫黄島近海 M6.2
7月01日 小笠原西方沖 M6.1 520km深発
8月03日 口永良部島(鹿児島県)も34年ぶり噴火
9月27日 御嶽山(長野、岐阜県)の噴火(噴火警戒レベル3) 
11月02日 フィジー M7.1 434km 深発
11月22日 長野北部 M6.8(震度6弱)

2015年 活発な火山活動 小笠原諸島西方沖 M8.1(深さ682km)

2月17日 三陸沖 M6.9 (震度4)
4月10日 茨城県鉾田市の海岸にイルカ160頭が打ち上げられる
4月20日 与那国島近海 M6.8(震度4)
4月22日 チリ南部カルブコ火山が43年ぶりに噴火 
4月25日 ネパール M7.8 甚大な被害
5月06日 箱根山:4月26日以降、火山性地震が増え火山活動が活発に(噴火警戒レベル1→2) 
5月07日 桜島:昭和火口の爆発的噴火が今年500回に。1955年の統計開始以来、最速ペース(噴火警戒レベル3) 
5月08日 阿蘇山(熊本県):5/3日に火山性微動で20年ぶりに震度1を観測。5/8日には、M1.7で震度3 
5月12日 再びネパールで M7.3 
5月13日 宮城県沖 M6.8 (震度5強)
5月25日 東京湾にシャチが現れる
5月29日 口永良部島(鹿児島県)新岳で爆発的噴火 噴火警戒レベル5(避難)
5月30日 小笠原諸島西方沖 M8.1(震度5強)682kmの大深発 
5月31日 鳥島近海 M6.3
6月23日 小笠原諸島西方沖 M6.9(震度4) 480km 深発
6月30日 箱根山 噴火警戒レベルを2から3へ
8月15日 桜島 噴火警戒レベルを3(入山規制)から4(避難準備)へ
9月12日 東京湾 M5.2(震度5強)
9月14日 阿蘇山(熊本県) 噴火警戒レベルを2から3へ(昭和54年の噴火以来の規模)
9月17日 チリ(46km W of Illapel)M8.3
10月17日~18日 鳥取県中部 震度4の連続地震
11月14日 九州薩摩半島西方沖 M7(震度4)
11月20日 硫黄島近海 M6,0
11月25日 ブラジルとペルーの国境付近 M7.6、M7.6の2回 約600kmの深発 

2016年 熊本地震 M7.3 鳥取中部 M6.6

1月14日 浦河沖 M6.7 (震度5弱)
2月15日 鳥島近海 M6.2 430km
2月22日 硫黄島近海 M6.4
3月02日 インドネシア M7.8
4月01日 三重県南島沖 M6.1 (震度4)
4月14日 熊本地方 M6.5(震度7) M5.8(震度6弱)
4月15日 熊本地方 M6.4(震度6強)
4月16日 熊本地方 M7.3(震度7) M5.9(震度6弱)阿蘇地方 M5.8(震度6強)大分中部 M5.4(震度6弱)
4月17日 エクアドル M7.8

熊本地震の1ヶ月後からはじまった茨城南部・北部の連続地震

5/16 茨城南部 M5.5(震度5弱)
6/12 茨城南部 M5.0(震度4)
 (6/16 内浦湾 M5.3 震度6弱 )
7/17 茨城南部 M5.0(震度4)
7/19 千葉東方沖 M5.2(震度4)
7/20 茨城南部 M5.0(震度4)
7/27 茨城北部 M5.4(震度5弱)

7月30日 マリアナ諸島 M7.6  深さ260km 異常震域で、千葉・神奈川で震度2
8月05日 硫黄島近海 M6.3 530km 深発
8月24日 イタリア中部地震 M6.2
8月26日 鳥島近海 M6.1 490km深発
9月02日 ニュージーランド沖 M7.0
9月12日 朝鮮半島南部 M5.1 M5.7
9月21日 鳥島近海 M6.3
9月23日 関東東方沖 M6.5 周辺での群発地震
9月25日 フィジー M6.9 596km深発
10月20日 硫黄島近海 M6.0
10月21日 鳥取県中部 M6.6(震度6弱)
10月30日 イタリア中部 M6.6
11月07日 みどり色の火球を見た
11月11日 伊勢湾 M4.8 350km深発
11月13日 ニュージーランド南島 M7.8
11月14日 スーパームーン(68年ぶり)
11月22日 福島沖 M7.4(震度5弱)
11月23日 小笠原西方沖 M6.1(震度4)
11月24日 東京で積雪 11月の雪は54年ぶり(昭和37以来)積雪は明治8年の統計以降初めて
12月09日 ソロモン諸島 M7.8
12月17日 パプアニューギニア M7.9
12月25日 チリ M7.6
12月27日 茨城北部 M6.3(震度6弱)

2017年 嵐の前の静けさ

1月22日 パプアニューギニア M7.9 136km
4月20日 西之島で1年5ヶ月ぶりの噴火
5月02日 べヨネーズ列島 海面変色と気泡
5月09日 宮古島近海 M6.4
6月20日 豊後水道 M5.0(震度5強)
6月25日 長野南部 M5.6(震度5強)
7月01日 胆振地方中東部 M5.1(震度5弱)
7月05日 福岡・大分 記録的な大雨 特別警報 
7月11日 鹿児島湾 M5.3(震度5強)
7月13日 日本海西部 M6.3 590km深発
7月18日 アリューシャン列島 M7.7
9月06日 X2.2、9.3のフレア
9月08日 小笠原西方沖 M6.1 460km深発 秋田内陸南 M5.2(震度5強)
9月08日 メキシコ M8.1
9月11日 X8.2のフレア
9月27日 岩手沖 M6.0
10月06日 福島沖 M6.0(震度5弱)
10月11日 新燃岳の噴火
11月16日 八丈島東方沖 M6.2

2018年 一転、大地震急増か?

1月10日 ホンジュラス M7.5
1月23日 アラスカ M7.7
1月24日 青森東方沖 M6.2
2月04日 台湾 M6.5 2/7 台湾 M6.3
2月26日 パプアニューギニア M7.6
3月01日 西表島付近 M5.8(震度5強)
3月25日 八丈島東方沖 M6.1
4月09日 島根西部 M6.1(震度5強
4月14日 根室半島南東沖 M5.4(震度5弱)
5月04日 ハワイ島 キラウェア火山噴火
5月05日 ハワイ島 M6.9
5月06日 八丈島東方沖 M6.0(火山性地震)
5月12日 長野北部 M5.2(震度5弱)
5月18日 釧路沖 M5,8(震度5)
5月26日 長野北部 M5.2(震度5強)

千葉東方沖で8回目のスロースリップ

6月17日 群馬南部 M4.6(震度5弱)
6月18日 大阪北部 M6.1(震度6弱)
6月29日 気象庁は、関東甲信地方の梅雨明けを発表。1951年以降、最も早い梅雨明けで 6月は初めて。⇒ ウルトラ猛暑に 
7月08日 千葉東方沖 M6.0(震度5弱)
8月17日 硫黄島近海 M6.6
8月19日 フィジー M8.2 563kmの大深発
8月22日 ベネズエラ M7.3
8月24日 ペルー M7.1 609km深発
9月06日 北海道胆振東部 M6.7(震度7)
9月07日 フィジー M7.9 608kmの大深発
9月28日 インドネシア M7.5
11月2日 紀伊水道:M5.4(震度4):M5クラスは35年ぶり。過去10年間で最大規模の紀伊水道地震。

嵐の前の静けさから一転、巨大地震が急増?

2017年は、震度5強の地震が4回発生したのみで、2017年の日本の地震活動指数(10月まで)は、0.14。
1994年以降の22年間の地震活動指数の平均は 1.32なので、2017年は極端に低い。これは、『嵐の前の静けさ』なのだそう。

加えて、アメリカ地球物理学連合(AGU)の報告によると、M7.0以上の大規模な地震は約32年周期で頻発していること、さらに、地震の頻発周期は地球の自転速度が低下した時期と強い相関関係を持つことが分かった。

過去4年間にわたって地球の自転速度は減少し続けており、2018年が5年目の反転時期にあたる。

2017年のM7は、たった6回。しかし、2018年には20回、発生すると予想されている。

「推論は明快です。来年に私たちは巨大地震の数が急激に増えるのを目の当たりにするでしょう。・・・2018年が始まれば、巨大地震が20回起こる可能性は高いでしょう」とビルハム博士はコメントしている。

(i以上 生かせいのち地震と防災 より 抜粋させて頂いてます。)


実際、2018年は、 4月に島根西部 M6.1(震度5強)にはじまり、5月にキラウェア火山が噴火してハワイ島でM6.9の地震が発生。また、千葉東方沖では、1983年以降、8回目のスロースリップ。
6月に大阪府北部地震 M6.1。
そして、8月にフィジーM8.2(巨大深発)。
9月には北海道胆振東部 M6.7(震度7)が発生した。


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M 8.2 - 286km NNE of Ndoi Island, Fiji
2018-08-19  600 km depth

巨大深発地震が連続中

《巨大深発地震》

1950年以降の68年間に、M7.8以上の巨大深発地震(深さ500km以上)は、驚くことに全世界で8回しか発生していない。

1954/3/29:ジブラルタル海峡:M7.8
1970/7/31:コロンビア:M8.0
1994/6/9:ボリビア:M8.2
1996/6/17:フローレス海:M7.9
2013/5/24:オホーツク海:M8.3
2015/5/30:小笠原諸島西方沖:M8.1 ⇒ 日本の観測史上、最も深い場所で起きた地震
2018/8/19:南太平洋フィジー諸島:M8.2

2018/9/7:南太平洋フィジー諸島 M7.9  


今回のフィジー M8.2は、8回の巨大深発地震のうち、2013年オホーツク海 M8.3に次ぐ規模だった。
巨大深発地震が、2013年、2015年、2018年と続いている。68年間のうち、わずか6年間のあいだに4回が発生していることになる。


そして、もう一つ2018年を特徴づけたのは、ウルトラ猛暑。
6月29日の関東甲信地方の梅雨明けは、観測史上最も早い梅雨明けで6月は初めてだった。

関東大震災(1923年9月11日)の前月は、全国的に猛暑日(35℃以上)が続いた。
また、阪神・淡路大震災(1995年1月17日)の前年、7月から8月にかけても記録的な暑さだった。
東日本大震災((2011年3月11日)の前年の8月は「観測史上最も暑い1カ月」。気象庁はこの猛暑を「30年に一度の異常気象」としている。


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