2018年から大地震は増えるのか？
2017年、日本では震度5強の地震が4回発生したのみで、地震活動指数は極端に低かった。これは、『嵐の前の静けさ』なのだそう。
アメリカ地球物理学連合（AGU）の報告によると、M7 以上の大規模地震は約32年周期で頻発していて、地震の頻発周期は地球の自転速度が低下した時期と強い相関関係を持つことが分かった。このことから、研究チームは2018年に大規模地震が頻発すると考えている。
実際、2018年は、 4月に島根西部 M6.1（震度5強）、5月にハワイ島でキラウェア火山が噴火。6月に大阪府北部地震 M6.1、9月には北海道胆振東部 M6.7（震度7）と震災クラスの地震が発生した。
海外でも、8月にフィジーM8.2 の巨大深発地震、ペルー、パプアニューギニア、ニューカレドニア、インドネシア、メキシコ、アラスカなどで、M7以上が20回以上発生した。
2019年 記録的な風の台風15号、大雨の台風19号が上陸
1月03日 熊本地方 M5.1 (震度6弱）
1月08日 種子島近海 M6.4
1月26日 熊本地方 M4.3（震度5弱）
2月21日 胆振（いぶり）中東部 M5.8（震度6弱）
2月22日 エクアドル M7.5
3月01日 ペルー M7.2
3月02日 根室半島南島沖 M6.2
元号は令和元年に
5月10日 日向灘 M6.3（震度5弱）
5月14日 パプアニューギニア M7.5
5月26日 ペルー M8.0
記録的な5月の猛暑 ⇒ 北海道の佐呂間町で最高気温39.5℃、5月の最高気温を更新。東京都心は5月として初めて3日連続の真夏日となるなど、記録的な猛暑に。
6月04日 鳥島近海 M6,1（深さ440km)
6月16日 ニュージーランド M7.2
6月18日 山形県沖 M6.7（震度6強）ニュージーランドの法則？
6月24日 インドネシア M7.3
6月29日 マリアナ諸島 M6.4
7月06日 カリフォルニア西部 M7.1
7月14日 インドネシア M7.2
7月28日 三重南島沖 M6.5（震度4）深さ420kmの深発地震
• 最近では、2016/4/1：M6.5の２週間後に、4/16:熊本地震が発生。
7月30日 八丈島東方沖 M6.0
8月04日 福島沖 M6.4（震度5強）
8月08日 台湾付近 M6.4
9月09日 台風15号（令和元年房総半島台風）が千葉市付近に上陸。
10月12日 台風19号（令和元年東日本台風）が上陸。関東、甲信、東北地方など記録的な大雨。
（台風の上陸した9月、10月は、M6 以上が国内で発生していない）
11月15日 インドネシア M7.1
11月20日 サハリン付近 M6.2
12月12日 宗谷地方北部 M4.2（震度5弱）
12月19日 青森東方沖 M5.5（震度5弱）
2020年 新型コロナウィルスの世界的な影響
1月29日 キューバ M7.3
2月13日 択捉島南島沖 M7.0
3月13日 能登地方 M5.5（震度5強）
3月25日 北西太平洋（Kril'sk Russia） M7.8
4月18日 小笠原諸島西方沖 M6.9（震度4） M6.0 深さ490kmの深発地震
• 17:25 強い雨があがって晴れた合間に大きな二重の虹、雷が鳴っている。同時に小笠原諸島西方沖 M6.9 の深発
4月20日 宮城沖 M6.1（震度4）
4月22日 長野県中部で群発地震が始まる 4/23 M5.5（震度4)
•上高地（長野県松本市）周辺で、4月下旬から地震が続いていく
5月03日 薩摩半島西方沖 M6.0
5月19日 岐阜県飛騨地方 M5.3（震度4）
• いずれも4月22日から付近で続く一連の地震活動
6月14日 奄美大島北西沖 M6.3（震度4）深さ160km
• 沖縄トラフ西端部の石垣島北西沖で、激しい地震活動が継続
6月18日 ニュージーランド付近（ケルマディック諸島南方）M7.4
6月24日 メキシコ M7.4
6月25日 千葉東方沖 M6.1（震度5弱）
6月26日 浅間山の噴火警戒レベル ２に引き上げ
• 環水平アークが撮影される
7月17日 パプアニューギニア M7.3
7月20日 アラスカ M7.8
9月02日 福井嶺北 M5.0（震度5弱）
9月12日 宮城沖 M6.1
10月03日 八丈島東方沖 M6.0
10月20日 アラスカ M7.6
10月30日 ギリシャ（ドデカネス諸島）M7.0
11月07日 小笠原諸島西方沖 M6.2
11月22日 茨城沖 M5.7（震度5強）
12月18日 伊豆大島近海 M5.0（震度5弱）
12月18日〜20日 新島・神津島付近 M4.7を含む群発地震
12月21日 青森東方沖 M6.5（震度5強）
2021年 群発地震が増えていく
1月15日 三重南島沖 M5.3（深さ390km）
1月21日 インドネシア付近（タラウド諸島） M7.0
1月24日 南極付近（大西洋南西部）M7.3
2月10日 南太平洋（ローヤリティー諸島南東方）M7.7
2月13日 福島県沖 M7.3（震度6強）
⇒ ローヤリティー諸島はニューカレドニアだが、ニュージーランドから1500kmほど。
3月04日 ニュージーランド付近（ニュージーランド北島東方）M7.3
3月05日 南太平洋（ケルマデック諸島）M7.4 M 8.1
3月15日 和歌山北部 M4.6（震度5弱）
3月20日 宮城沖 M6.9（震度5強）
3月27日 宮古島北西沖 M6.2
4月10日 トカラ列島近海 大規模な群発地震
5月01日 宮城沖 M6.8（震度5強）
5月14日 福島沖 M6.0
5月16日 釧路沖 M6.1
5月22日 中国中部 テンハイ（青海）省 M7.4
5月28日 茨城沖 群発地震（M5.3 5.0 5.6 含む）
7月13日 千島列島 M6.3
7月16日 八丈島近海 群発地震（M5.5含む）
7月22日 中米 パナマ地方 M7.0
7月29日 アラスカ半島 M8.2
8月04日 茨城沖 群発地震（M6.0 5.6 5.0 5.8含む）
8月05日 台湾付近 M6.2
8月12日 フィリピン諸島ミンダナオ M7.2
8月13日 南大西洋 サウスサンドウィッチ諸島 M7.5
8月13日 福徳岡ノ場海底火山が噴火。大量の軽石が各地に漂着した。
8月14日 アラスカ M7.0 中米ハイチ M7.2
8月18日 南太平洋 バヌアツ諸島 M7.1
8月23日 南大西洋 サウスサンドウィッチ諸島 M7.0
9月08日 中米メキシコ M7.4
9月14日 東海道南方沖 M6.2（深さ450km 深発)
9月16日 石川能登地方 M5.1（震度5弱） 5月以降、有感地震が増加
9月19日 岐阜飛騨地方 群発地震（M5.0含む）
9月21日 千島列島 M6.5
9月27日 岐阜飛騨地方 群発地震
9月29日 日本海中部 M6.1（深さ400km 深発）
10月02日 バヌアツ M7.3
10月07日 千葉北西部 M5.9（震度5強）
10月24日 台湾付近 M6.3
11月11日 沖縄本島南方沖 M6.6
11月28日 ペルー M7.5
11月29日 鳥島近海 M6.6
12月03日 山梨東・富士五湖 M4.8（震度5弱）
12月04日 トカラ列島近海 群発地震（M6.1 震度5強含む）
12月12日 インドネシア近海 M7.8
12月30日 インドネシア付近 パンダ海 M7.3
福徳岡ノ場海底火山の噴火
小笠原諸島にある福徳岡ノ場海底火山（東京湾から約1300キロ南）では、2021年8月13日、海底噴火による噴煙を観測した。高さは約17,000 m。火山雷も観測された。
8月15日、海上保安庁の観測で、直径1 km程の新島が確認された。
10月以降、この噴火で噴出したと見られる大量の軽石が、1000km以上離れた大東諸島、沖縄諸島、奄美諸島をはじめ各地の海岸に漂着した。
福徳岡ノ場火山2021年｜災害と緊急調査｜産総研 地質調査総合センター / Geological Survey of Japan, AIST
また、10月の阿蘇山水蒸気噴火は規模は小さかったが、火砕流を伴う噴火だった。
他にも、日常的に爆発を繰り返す桜島や西之島、それに南西諸島の口永良部島も活動的だった。
福徳岡ノ場2021年の噴火の噴煙。
石川能登の地震
2021/11/03 ウェザーニュースより
能登半島北部では、体に感じない小さな地震が2020年12月から増え始め、2021年1月には最初の有感地震M2.8(震度2)が発生。その後も5月以降、有感地震が増加し8月には13回に達した。
これまで最も大きかったのは9月16日のM5.1（震度5弱）で、11月2日までの有感地震は計50回に達している。
地震の増加とともにマグニチュードも大きくなり、5月頃まではM3前後だったが、6月以降はM4前後、9月にはM5.1となり、10月にはM4.3が起きている。
現地の地殻変動を観測している専門家は、地面の突発的ともいえる隆起が現在の活動につながっていると分析。火山のない地域でこれほどの隆起は珍しい。
2020年から、南西諸島から伊豆諸島・小笠原諸島で活発化してきている流れ。
