噴火警戒レベル引き下げでも、薩摩半島西方沖 M7など

2015年11月、噴火警戒レベル引き下げ

2013年11月、西之島が40年ぶりに噴火してから、国内の火山活動も歩調を合わせるように活発化、噴火警戒レベルが各地で引き上げられてきました。

しかし噴火から2年たった2015年11月。

西之島の噴火がおさまると同時に、気象庁から連続して各地の噴火警戒レベルの引き下げが発表されています。

また、12月22日の観測では、西之島の噴火も確認されませんでした。

箱根、阿蘇、桜島の噴火警戒レベル引き下げ

2015年(平成27年)11月20日
箱根山の火口周辺警報(噴火警戒レベル2)を解除
噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げた気象庁|報道発表資料


2015年(平成27年) 11月24日
阿蘇山の噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)へ引き下げ
9月14日に噴火警戒レベルを3に引上げた阿蘇山では、10月23日に中岳第一火口で小規模な噴火が発生して以降、噴火は発生していない。
気象庁|報道発表資料


2015年(平成27年)11月25日
桜島の噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)へ引き下げ
9月1日に噴火警戒レベル3(入山規制)を発表。その後、9月28日を最後に噴火は発生していない。
気象庁|報道発表資料


西之島の火山活動も低下

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http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KIKAKU/press/2015/H271222_nisinosima.pdf#search='西之島+12月22日'

また、2015年(平成27年) 12月22日、海上保安庁による西之島の火山活動の観測では、約1時間の観測中、火砕丘にある火口からの噴火は認められなかった。

熱計測の結果では、これまで高温であった火口底は20°C前後まで低下。地表には新たな溶岩流は認められず、顕著な地形変化も確認できなかった。

前回(11月17日)の当庁航空機による観測と比較して、面積はほとんど変化してい ない。

西之島の北岸から東岸の海岸には、幅約 200〜300m の薄い褐色の変色水域が分布 していた。

東京工業大学火山流体研究センターの野上健治教授は、「変色水域の色がここ数ヶ月と比べて褐色で濃かったことから、海面下での熱水活動は継続しているものと考えられるが、調査中に噴火が認められず、火山ガスの放出量も明瞭に減少しており、火山活動が全体的に低下しているものと考えられる。」 とコメント。


この報告の3日後、12月25日には、口永良部島の避難指示も約7カ月ぶりに解除。

「屋久島町は25日、口永良部島の新岳爆発に伴い全島に出していた避難指示を一部地域を除き解除し、住民の帰島が始まる。避難指示の解除は5月29日以来約7カ月ぶり。」




九州薩摩半島西方沖 M7 懸念される後続

しかし、このような全国的な噴火警戒レベルの引き下げや、火山活動の低下のいっぽうで、2015年(平成27年)11月14日に、九州薩摩半島西方沖:M7(最大震度4)が発生した。

震源は、九州鹿児島県枕崎の西方沖 160km付近 深さ10km。最大震度4 を観測したのは、佐賀県白石町、鹿児島市南さつま市屋久島町。

薩摩半島西方沖の地震活動のなかでは、今回のM7は過去92年間で最大。(M5.8以上は発生していなかった) 
  
★懸念されるのは後続の地震で、「薩摩半島西方沖の深さ10km程度、M5以上の地震の1年以内」に大震災が発生している傾向があるという。

普賢岳の噴火も、活動が止まった後に阪神淡路大震災が起きていることもあり、今回は活発だった西之島の噴火が止まったこと、九州薩摩半島西方沖の地震と、ふたつが重なるタイミングになっている。
 

(後記)
この地震の翌年、2016年(平成28)4月、震度7を2回観測した熊本地震が発生した。


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